体幹強化と体幹軸の関係
「体幹のインナーマッスルを鍛える」ということで体幹に力を入れ、一定の姿勢を保持して耐えるエクササイズが多くあります。
辛いエクササイズであればあるほど達成感はありますが、そういったトレーニングと体幹軸を上手く使え体幹を安定させるようになるエクササイズとはとは別になります。

体幹の筋力強化と、体幹を上手く使えるようになるのとは全く違うということです。
体幹を安定させたり四肢への連動につなげるような体幹作りとは、
体幹の筋力強化として、いわゆるインナーマッスルを鍛えたとしても、
体幹を上手に使えるようにはなりません。
体幹を安定させ上手に使うには、それそのものの練習が必要なのです。
言い換えれば、その練習こそが体幹トレーニングとなるのです。
ところで、筋肉や骨は解剖学的に四肢末端に行くほど細く小さくなっていきます。
つまり、体幹部及び四肢の体幹に近いほど関節やそれを動かす筋肉も大きくできているわけです。
同じ出力を出す時に小さな筋肉よりも大きな筋肉で出した方が、力が出ますし楽に感じます。
結果疲労も少なくなります。
また最大出力も大きな筋肉の方が出すことが出来ます。
そこで体幹からの出力が大切になるわけですが、体幹を上手に使うことで身体の安定ばかりではなく体幹軸から四肢への連動が全体的なパワーをより引き出し易くしてくれます。
体幹軸の把握は感覚ではありますが、使えるようになれば筋トレしなくとも身体は安定してきます。
例えば初めて自転車に乗ろうとした時に、筋トレをしなくとも自転車走行その物を練習することで乗れるようになります。最初は無駄に力が入ってしまいますが、慣れてくれば最低限の筋力で自転車に乗れ安定してきますが、それと同じです。
スポーツ選手で体幹が安定してると言っても、力でずっと保持していたら、すぐに疲れてしまいパフォーマンスが落ちてしまいますので力は0とは言いませんが、体幹の安定も筋力ではなくコツです。
その体幹軸を把握し体幹を上手に使うことでもあります。
体幹軸を上手に使えるようになれば、身体が安定し少ない力で身体のパワーを引きやすくなるのです。
また、そうした動きをやっている中で必要な筋肉は自然に鍛えられ結果的に付いてきますが、筋肉があれば上手に使えるわけではありません。
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