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   協会理念

JPSA(日本フィジカル・スキル協会)は、「身体動作」の効率を追求することで障害予防と、スポーツでのパワー出力・パフォーマンス・持久力・瞬発力をアップさせ、ADL(日常生活動作)はもとよりスポーツ界においてより一層の向上に貢献するために活動しています。

 

 

JPSAでは、「身体軸から四肢への連動した動き」を基本に「重力利用」、「バランスの崩しによる反射利用の移動」、「脱力からの伸張反射利用」、「遠心力を含めた円運動」をはじめとする自然の理を使った動きの基本を習得することで、あらゆる場面でのパフォーマンス向上をねらうのが特徴です。「筋力強化」では無く「動きの効率化」を練っていきます。

身体にとって四肢の根元である体幹、その中でも軸からの動きを四肢末端に伝えることを練っていきます。

その連動した動きに重力を利用することで、身体の負担を最小限にとどめ、最小の筋力で最大限のパフォーマンス発揮を可能とします。

それは、体力勝負の筋力依存した動きより酸素依存が少なく疲れにくい為、スタミナが保つようにもなります。

そういったスキルは、スポーツばかりではなく一般の方の日常生活動作(ADL)も向上、同時にスポーツ障害や外傷のリスク抑制、運動器のリハビリとしてもその効果を発揮します。

 

  JPSAの習得目標

各スポーツにはそれぞれ特異性がありますが、基本は皆同じと言っても過言ではありません。

言い換えれば、人の身体には理にかなった基本動作が有り、その延長上に各スポーツや武道が有るとも言えます。

  • 身体の軸感覚から肩甲帯を含む四肢の連動を獲得する

  • 重力、円運動による自然の理を最大限利用する

  • 脱力、それに続く伸張反射や重力利用感覚を獲得する

  • 単関節運動より多関節運動による連動した動きの感覚を獲得する

  • 動作について、解剖学的構造も理解することで、障害リスク回避との関連性を学ぶ

 

 走る 

 

走るとは移動。すなわち重心を移動させること。いかに速く、体力を消耗させないで重心移動ができるかが課題になります。

鍵となるのは「重力」。

重力を最大限活用し筋力を補助的にすることで、パフォーマンスが上がるばかりではなく酸素消費を抑えることが出来、持久力を上げます。

 

下肢末端のつま先で蹴る事は、末端部の肥大化による「重り」になりパフォーマンスを落とすばかりかシンスプリント、アキレス腱炎、足底腱膜炎、疲労骨折に代表されるような障害を引き起こし易くします。

末端部を使って強く蹴るのではなく逆に脱力することで、安定した状態からバランスの崩しをアシストし、重心移動を容易にします。筋力による後方への「送り」は体幹部に近い股関節を、筋肉で言えば臀筋・ハムストリングスを効率良く使う事で疲労が少なくパフォーマンスを上げる事が出来ます。

 

加えて、JPSAが推奨する「軸走り」と言える体幹軸の動きに連動した走りは、一般的な走り方とは違い腕や脚は、腕そのものはほとんど振ることなく、体幹からのパワーを効率よく発揮できるようになります。そうしたことで、より速く、より疲れず、より障害リスクを軽減させることが可能となります。

​また、軸走りは野球やテニス、サッカーをはじめとするスポーツの動き(フォーム)と直結します。

※写真は右足首の脱力によって身体の重心バランスを崩し易く、前方への移動を容易にし、この後股関節伸展にて移動をアシストします。

   打つ(野球、ゴルフ、テニス、バドミントンetc)

 

ここでも体幹軸が非常に重要になります。竹とんぼでは羽を持って回さず、軸の棒を回して飛ばすようにバット、ラケットなどを振る時も体幹軸からの動きにより、力を入れずともシャープにパワーのある振りが可能となります。つまり、ラケット(腕)を引きラケットを振るフォームは、後から身体がついてくる為、いわゆる「手打ち」になってしまうのです。

JPSAでは腕の力よりも重力や体幹部の力を有効に使うことで少ない力で、パフォーマンスアップが可能になります。

​※写真は構えから瞬時ですが体幹軸で体幹が先行し腕は置いておかれる為、後から伸びていきます。こういったやり方は伸張反射が働きパワーを引き出し易くなります。

​これは、テニスやバドミントン、ゴルフ、野球でのバッティング、投球などにも共通する基本です。

 投げる

JPSAが推奨する体幹軸からの投球の基本は、軸からの動きにより体に対して腕をほとんど後ろには引かずに脱力からの伸張反射を有効に使うこともポイント。解剖学的に腕の根元は胸鎖関節です。体幹軸で投げることで多くの人が壊し易い肩甲上腕関節を根元として投げるよりもアームが長くなり、遠心力が働き易くなることで肩関節のゼロ・ポジションを崩さず投げることが出来ます。なおかつ力をさほど入れていないにも関わらず、ボールに体重が乗った伸びのある投球が可能となります。

JPSAでは、下半身からのリードによる体幹軸での投球動作を習得します。その体幹軸での投球動作は単なる軸作りだけではなく、そこから生まれる左右上肢の非対称的連動にも意味を持って習得し、肩関節や肘に代表される障害リスクを大幅に抑えられ、同時にパフォーマンスを上げる事が出来ます。

※写真は体幹軸を使った投球フォーム。

   フットワーク

 

フットワークとはバランスの崩しにより反射的に出る足の運びを言います。

ポイントは、移動をバランスの崩しによる重力利用で行い、末端部の筋力依存を減らすこと。

すなわち、ラダートレーニングの様に無理やり脚を動かすのではなく、崩しによる反射的な動きを習得します。

筋力依存でつま先で蹴って移動しようとすると、一瞬「タメ」を作る必要がある為最初の一歩が遅れてしまうばかりか脚末端部の障害を引き起こしやすくなります。

JPSAのフットワークは最終的には形があって無いようなもの。感覚は重心バランスをどう崩すかになり、脚は反射的な動きにより「タメ」もなく素早い動きを可能とします。

※写真は重心を左に崩しつつ左足を引くことでよりバランスを崩し移動を容易にしています。

 

   ジャンプ、着地

 

ジャンプ、着地も大きな出力が必要な為、基本的には体幹部に近い股関節がメインになり膝・足関節・前足部へ伝えていきます。筋肉で言えば臀筋・ハムストリングスがメインになり大腿四頭筋・下腿の筋群がそれに連動して動くように習得します。しかし、体操競技のタンブリングの様に腱の伸張反射を使ったジャンプは筋出力特性が違うため使い方が変わってきます。

ここでもつま先から足首・膝を主とした使い方では細い筋肉を使ってしまう為、努力している割にはパフォーマンスが上がらず障害リスクを増大させます。

※写真は股関節主動型ジャンプ

 

     スポーツ障害のリスク回避

動物も含め人の身体、特に四肢は解剖学的に体幹に近いほど骨も筋肉も大きくできています。すなわち体幹部に近いほど筋肉は太く大きなパワーを出す事ができる反面大雑把しか動けず、末端に行くほど筋肉の数が多く一つ一つは弱いものの器用なことが出来るようになっています。

四肢末端部を意識した走りやジャンプなどでは足部の障害を起こし易く、手投げや手打ち方になれば手首や肘、肩関節の障害を起こし易くします。また体幹部においても効率が悪ければ腰部、頚部ので障害を起こし易くします。

JPSAでは身体のバイオメカニズムの理解も含め、動きの理を追求し、効率良く身体を使うことでパフォーマンスアップを狙いますが、それとは相反する「不効率」によるスポーツ障害を同時に学ぶことで、その関連性を理解しすることにより技術習得の意味を深めます。  

  様々な応用

Staff

​理事 望月 直人

柔道整復師

​藤沢長後接骨院 スタッフ

柔道整復師

藤沢長後接骨院 院長

NSCA CSCS、CPT​

JB日本接骨師会所属
同会 研修講師
日本超音波骨軟組織学会(JSBM)

会員及び評議員

  同会認定運動器系超音波技師   
極真空手3段
柔道初段

 

著書:スポーツ障害と身体の仕組み

もっと上手くなる動作の秘密

(知道出版)
2014年1月出版

 

理事長 ​望月 真

住所:神奈川県藤沢市長後672
電話:0466−44-9116
(​藤沢長後接骨院内)
info@physical-skill.org

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