正しいジョギングの仕方
健康になる為の正しいジョギングの仕方。
それは、最も効率を高めることで、足腰の障害リスクを減らし
走れば走るほど健康になる走り方です。

ポイントは重心移動。
立って動かない時は、身体の重心は支えている両足の中(基底面)に位置し身体は垂直です。
飛び込みや野球のヘッドスライディングの様な思いっきりスピードをつける時などは
身体はほぼ水平状態になります。
つまり止まっている時は身体は垂直、最もスピードを出す時は水平になるわけです。
ジョギングのスピードは一般的に歩きよりもやや速い程度ですが
身体全体を前方にやや倒す様にすると身体の重心が前に移動し
身体はバランスを失って倒れようとします。
そのまま放っておけば転倒してしまいますので
どちらか一方の足が反射的に出て
身体を支えようとするわけです。
そしてまた前に出して支えた足を重心が越えれば、また身体は前に倒れようとしますので
もう片方の足が反射的に前に出るわけで、その繰り返しになります。
要は、身体が倒れようとすることを利用して
反射的に左右交互に足が出て走りにつながっていくわけです。
スピードはこの倒れようとする
身体の前傾角度に依存されます。
ゆっくり走る時は、前傾角度が浅く
スピードを上げるにつれ前傾角度が強くなっていくわけです。
もちろん着地はいつの時も重心の真下辺りです。
大まかな内容はこの様なことですが
細かなところでは注意点があります。
注意点を上げますと
・身体の重心を崩す事で重力を最大限利用し、脚力で走ろうとしない。
・着地は重心の真下付近。=ストライドを意識的に大きくしようとしない。
・「かかと」からの着地を意識しない。=自然の着地に任せる。
・着地後、反対の足が出る時、着いている足の前足部(つま先)に力を入れて蹴らない。
=足首の力を抜く。
・上体を垂直に起こさない。(重心を後ろに戻してしまう働きが生じてしまう)
・腕の振りは自然に任せる。(反射的に出る足の反応を阻害してしまう)
=脚力で走る事を助長してしまう。
・加速は身体の前傾角度を強くする事と、股関節の進展による「送り」で行う。
などがあげられます。
走るにあたって、脚や腕の筋力を使って走ろうとしてはいけません。
筋力で走るやり方は、心肺機能に負担をかけ心拍数を不必要に上げてしまい、
ちょっと走っただけで息が上がり疲れてしまいます。
また、前足部で蹴ってしまうと、膝から下の筋肉を多く使う様になり
無駄に太くなるばかりではなく「重り」となって疲れ易くなってしまいます。
そして、シンスプリントやアキレス腱炎、足底腱膜炎、中足骨の疲労骨折など
障害を引き起こし易くなります。
疲労すると「やった感」「達成感」は有りますが、それは身体をいじめているだけで自己満足に過ぎなく
健康とは程遠いものになってしまいます。
健康の為の正しい「ジョギング」とは
・疲れないでいつまでも走れる走り方。
・同じスピードでの走りで比べた時、いかに心拍数を上げないで走れるか。
・走った後は、動き易く身体が軽快になる。
・ふくらはぎの張りなど一部の筋肉に疲労感を感じない。
などが上げられます。
キーワードは、「筋力」ではなく「重力」の最大限の利用です。
みなさん、是非健康になる走り方をされてください♬