短距離走が速くなるコツ!!(4)
前回まで
・走る時膝を高く上げようとしてはいけない。
・つま先で蹴ってはいけない。
・重心を下げないように、身体を上に吊る感じで起こして走ってはいけない。
短距離走を速く走るコツとして今まで3つのポイントを説明してきました。
今回は
「ストライドは意識的に大きくしてはいけない!」
についてお話ししていきたいと思います。
短距離走で速い人はストライドが大きい→速く走るにはストライドを大きくする
と言うわけではありません。これは結構勘違いされるところです。

身体、特にその重心は前に着いた足を超えないと前に進んでいきません。
すなわち、意図的にストライドを大きくしてしまうと、
身体の重心が着いた足を越えるのに時間がかかってしまうのでスピードを抑えてしまうのです。
逆に意図的にストライドを小さくしてしまえば、体が前に行き易く加速しますが、
手前すぎると転倒してしまいます。
着地は重心の真下にすることで重心はすぐに着地した足(支点)を超えることができますので
効率良く身体全体を前に進めてくれます。
また、この時つま先に力を入れてしまうと支点が踵より前になってしまう為、
前足部に負担がかかるばかりでは無く、重心がつま先を超えるのにも時間がかかり
効率を悪くしてしまいます。
着地は重心の真下辺りにしますが、ほぼフラット着地に近い踵(かかと)からか、
衝撃吸収を含めつま先着地(つま先や足首に力は入れません)で良いと考えます。
スパイクのピンの引っ掛かりにより滑らせる事なく股関節で身体を送り、重力移動をアシストします。
結局、ストライドを大きくすれば速くなるのでは無く、
速い人は結果的にストライドが大きくなると言うことになります。
効率を良くする事で、疲れずパフォーマンスを上げていきましょう♪
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