フットワークのコツ!!(1)
前回はベタ足であっても重心は一点であるため、移動を容易にするという事をお話ししました。
踵を浮かしてつま先でのフットワークは疲労障害リスク及びパフォーマンス低下を引き起こす事もお話ししてきました。
では、ベタ足からのフットワークのコツは何なのでしょうか?
それはズバリ!
いかにバランスを崩すか!になります。
と、その前に「ベタ足」で立つとは、どうの様に立つのかを説明していきます。
ベタ足とは文字どおり足の裏全体に体重を乗せるのですが、この時バランスの良いところで乗るようにしますと面ではなく点になり、最小限の力で立てるようになります。
体重がつま先寄りになったり、踵(かかと)に寄り過ぎてもいけません。
特に膝から下は力を必要としません。スネ骨の延長上に乗るとでも言い換えられると思います。
さて、フットワークの話に戻りますが、動かない時は重心を支えている面、すなわち基底面の中に重心から垂直に下ろした重心線があります。
しかも重心は一点なので、そこから垂直に降りる重心線を基底面から外してあげればバランスが崩れて身体は倒れようとします。
バランスを崩す
動画は、普通に立った状態から支えている両足のうち片足を上げると身体はバランスを失い倒れて行きます。
そして、幅を大きくとった状態からの方が早く倒れるのが分かります。
片方の足を上げると、支持が無くなり当たり前のことではありますが倒れます。
倒れる際に重心から真下に引いた重心線と残った足の距離が長くなった方が倒れ易くなります。

写真はAよりBの方が重心線と支持点との距離が長いため、
片方の足を浮かせ支持を無くした瞬間、早く倒れる。
このように倒れようとする力を使って移動するのがフットワークの基本となるのです。
バランスを崩さず足の力で移動しようとすると一度タメを作らなければいけなくなり、1テンポ遅れてしまうばかりではなく、足末端部に負担がかかり障害を引き起こしてしまいます。
次回はこの崩しの応用をもう少し詳しく説明していきたいと思います。
関連記事