速く走るには,つま先で蹴らない!!
根性だけで頑張ってひたすら走る練習をする。。。
とにかくたくさん走り、心臓も体力も鍛える。
一般的な考え方として浸透していると思います。

頑張って走るだけの練習は全否定はしませんが一考を要します。
短距離走にしても、長距離走にしても、ポイントの一つは極力筋力依存で走らない事です。
特に長距離は筋肉依存が多ければ多いほど酸素を必要とし心臓に負担をかける事になります。
筋力で推進力を作ろうとすると酸素がより多く必要になる為、苦しくなり易く結果的にペースが落ちてきてしまいます。
では何を使って走れば良いのか。
その大事な要素は、重力です。
推進力は力を入れるのでは無く、力を抜く事で作ります。
力を抜くと言っても、単純に力を抜くと「ふにゃ」っと下にしゃがみ込んでしまいますので、抜くのは特に足首から前足部になります。もちろん腕もリラックスが必要です。
「正しい歩き方⑴⑵」でご紹介しましたように、前足部に力を入れて蹴ると言う行為は、前進するにあたってふくらはぎの筋肉でブレーキ行為をしている事にほかなりません。
重心移動の視点からも、前足部に力を入れると言う事は身体全体を起こしてしまう為、重心移動を邪魔してしまいさらなるブレーキをする事になり非常に無駄な行為をしている事になります。
しかも足首や前足部で蹴りながら走ればアキレス腱炎やシンスプリント、中足骨(足の甲の所)の疲労骨折、足の裏の痛みとして足底腱膜炎や親指の付け根の所の種子骨障害などの発生リスクを大幅に上げてしまうことになります。
また、ふくらはぎを使って蹴る訳ですから、結果的に膝から下が無駄に発達し「重り」になってしまいます。
走る時の足を後ろに送る場面では、着地した足の足首や前足部の力を抜くことでブレーキがかからず、身体が前に移動し易くなります。また走るたびにふくらはぎはストレッチされている訳ですので柔らかくなり調子が良くなっていきます。
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