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正しい歩き方とは?⑵

前回は、

一般的に言われるいわゆる「正しいウォーキング」は、「いかに疲れさせるか」と言う事を目的とし、

運動効果と称して筋肉をなるべく無駄に使い、カロリーをなんとか消費させようとする考えの基に成り立っているんですと言う事をお話しました。

ゆえに、身体の故障や障害リスクを多く抱え、やればやるほど結局不健康になっていきます。

それこそ健康の為にやっているのか?身体を壊す為にやっているのか?と言う話になってしまします。

「効率が良い歩き方」とは、速く歩こうが、長い距離を歩こうが、

その中でいかに疲れないで歩けるかが重要となります。

それが日常生活でも生き、健康的な生活の基にもなり、スポーツではその延長上として短距離走、長距離走などの競技にも応用が利いてきます。

では、効率の良い歩き方とはどういうもうなのでしようか?

それは、

  1. 重力を最大限利用する。

  2. コアを中心に使い四肢末端の力依存をなくす。

大きくはこの二点になります。

重力の利用とは、真っ直ぐ立った状態から前に倒れようとする力を利用すると言う事です。

その時、つま先に力が入ってしまうとブレーキが効いてしまいます。

ですから、歩行サイクルの最後につま先で蹴ると言う事は、いちいちブレーキをしつつ、

ふくらはぎの力で前に進もうとする行為なのですから、そりゃ疲れます^^;

長めに歩いてふくらはぎが張ってくる人、あるいは夜ふくらはぎが疲れてしょうがないと言う方などは100%その傾向があると言っても過言ではありません。。。

(腰椎疾患による神経症状やそれに関係する疾患を除きます)

重心が前方に寄ってもつま先に力を入れれば立っていられる

写真は重心を前に移動させても、つま先に力を入れれば立っていられる

=(イコール)力を抜けば身体は倒れ(崩れ)ようとします

つま先(前足部)に力を入れる事はブレーキをしているのと同じ!

つま先(前足部)に力を入れなければ、体はそのまま前に倒れようとしますので、

身体を支えるように片方の足をすぐに前に出すようにします。

前に出した足は身体重心の真下に着くようにします。

すなわち、着いた足は手前過ぎると加速はもちろんのこと下手をすると勢い余って転倒してしまします。

重心は前に着いた足を超えないと前に行けませんので、ストライド(歩幅)を大きくするとブレーキ効果が働きスピードを抑えてしまいます。

また、膝を伸ばし気味にし、大股で歩けば歩くほどしっかり「踵(かかと)」から着く形になり、

ブレーキ効果をさらに強くするばかりではなく、着いた衝撃が身体に伝わり易く障害を助長します。

腕は反射的に出る足の連動でバランスをとる為に振られていきます。

腕の振りで足を動かそうとすると、脚に無駄な力が入り易いばかりではなく、

肩関節に障害を起こすリスクが高くなります。

また、肘を直角に曲げて歩く事も、腕に無駄な力を入れさせ腕の疲労を助長させます。

以上のことを箇条書きにまとめますと

歩く時は前に倒れようとする力を利用する=体全体が前傾する。

                             =上半身を上に吊るように垂直を維持しようとすると重心を

                               後退させブレーキ効果が働き、効率的ではない。

つま先や足首の力は抜く=前に倒れようとする力に対してブレーキ(抵抗)をしない。

                  =つま先で蹴る行為は、足の甲やアキレス腱、ふくらはぎに負担がかかり

                    障害を助長する。

着地は重心の真下=結果的にフラット着地か瞬間に踵から着くようになる。

             =すぐにまた重心を前に崩し易くなる。

             =大股に歩くとブレーキになる。

             =大股で歩くと、しっかり踵から着くようになる為、ブレーキ効果をより強くする。

腕は意識的に振らない=自然の振れに任せる

                 =肘を直角に曲げ腕を大きく意識的に大きく振ると、脚の自然の運びを邪魔し

                   脚に力が入り易い。

                 =腕の故障を助長させる。

スピードは体全体の前傾角度に依存される=よりスピードを上げる時は身体全体の前傾角度を

                                強くし、股関節(お尻)で送るようにする。

                               つま先や足首などの末端は力を入れない。

                              =歩行はスピードがあまり出ない為、前傾角度は数度。

と、いうようになります。

シンプルなイメージとしては、倒れようとする重力を使い、無駄な筋力を使わない事が大切になります。

これはいくらスピードを上げようとも同じです。

ダイエットを考慮した時、四肢末端部すなわち脚で言えば、つま先や足首に一生懸命力を入れて歩いたとしても結局は小さな筋肉を使っている為、疲れる割にはさほどエネルギーを消費しません。

筋肉は運動エネルギーと熱エネルギーを産生しますが、末端部を疲れるほど使っても身体は暖かくならない感覚は想像に難しくないはずです。

より中心部に近い所にある筋肉の方が大きく疲れ難いのと同時に、使えば身体も深部から暖かくなり易くなります。暖かくなるのは熱エネルギーを産生しているという事ですので、身体のエネルギー源を使ってる訳ですからダイエット効果も、より期待できます。

形だけで機能的ではない筋肉をいくら付けても、その筋肉は上手く使えませんし健康にはなりません。

疲れるようにして作った筋肉は疲れるようにしか動けませんし、単に辛いことをすれば身体が丈夫になるという考え方で行った運動は、効果が出てきた頃には身体を壊してしまします。

協会では、いつまでも健康的で動ける身体を作ることの手助けになればと考えています。

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