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動物は筋トレをしない!

オリンピック体操競技個人総合2連覇も果たした内村航平選手も、ほとんど筋トレをしないことで知られています。体操競技の練習そのものが筋肉に負荷がかかる為、結果的に付いた機能的な筋肉の見本みたいものです。しかし、これは体操競技に限らずほとんどの競技においても当てはまります。

野球のイチロー選手もプロに入って最初の頃は筋トレしたようですが、筋肉は付くものの動きの「キレ」が無くなり調子が悪くなっていったので5〜6年で止めているようです。

近年ではストレングストレーニングの場でも競技特性に限りなく近い動作の中でのレジスタンストレーニング(抵抗トレーニング)をやっと推奨されるようになってきました。

しかし、その発想はまだまだ効率よりも「筋力有りき」の発想でしかありません。

イチロー選手も話していますが、動物は筋トレしません。

自然の中の動物ほど生きていくためには獲物を捕ったり、狙われたら素早く逃げていかなければいけません。その為には、いかにタイミングよく、いかに速く走るなど効率を追求しなければ狩は出来ませんし、天敵に襲われたら自分の生命でさえ脅かされてしまします。

また、効率良い動きが出来なければ余計に体力を使い、お腹も減ってしまします。

動物はそういった行動の中でコツを覚え、結果的に自然と筋肉は発達していきます。

疲れる様にして行ったトレーニングは自己満足感が有るかもしれませんが、そういった効率を悪くして筋肉に負荷を与えて作った身体は、効率悪く動けても効率良く動く「術(すべ)」を磨くことは出来ません。

単に筋肉を付けても上手く動けるようにはなりませんし、疲れない身体を手に入れることも出来ません。

効率が良く上手く動くにはその「コツ」があり、筋力ではありません。

しかも、そういった「コツ」は日常生活も含め各スポーツの基本中の基本は皆同じといっても過言ではありません。

もちろん機能的では無くビジュアル的に筋肉美を求めたい人は、目的が違うので問題ないと思いますが、健康やスポーツのための無駄のない機能的な筋肉を得る為にはスポーツそのものをひたすら行う(練る)のが最も有効となるのです。

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